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知って得する!?

ニューヨーク・ワインのマメ知識



ニューヨーク・ワインの歴史って?

ニューヨークでのワイン作りの始まりは、1820年のこと。ヨーロッパ移民によってニューヨーク州北部のフィンガーレイクス周辺で始まり、1950年代になって急速に発展した。
1970年代に入ってからはフィンガーレイクスに続き、ロングアイランドでも本格化。それまで野菜を育てていた農地をワイン畑に換え、主にヨーロッパからの品種を植えつけた。
そこから数々の試行錯誤が重ねられ、後にニューヨークらしいワインが誕生することになる。

ちなみに、アメリカ最古のワイナリーは、ニューヨーク州ワシントンヴィーユ市(ニューパルツ市の近く。キャッツキルの南側)にある「Brotherhood America’s Oldest Winary」。
始まりは1839年、ヨーロッパ移民のジョン・ジャックによってスタートした。
ここが、アメリカのワインが始まった“アメリカ・ワイン”の聖地である。



ニューヨーク・ワイナリーの位置づけは?

アメリカのワイナリーで最も有名なのは、カリフォルニア州のナパ・バレー。一般的には、“アメリカのワイン≒カリフォルニア産”という認識が強い。
ニューヨーク州におけるワイン作りの歴史は西海岸より古いが、産業として発達したのはここ30年ほどのこと。大規模なぶどう畑、大量生産型の西海岸のスタイルとは一線を画する二ューヨークのワイナリー。歴史あるものが多く小規模でこじんまりとしており、稀少性の高いワインが生産され、それらは“ブティック・ワイナリー”として親しまれている。ワインそのものにも個性があるのが特徴。
昨今ではマンハッタンのレストランや小売店でもよく目にするニューヨーク・ワイン。お土産として日本に買っていく人も多い。
なお、国内生産高においては、1位がカリフォルニア州、2位がワシントン州、3位がニューヨーク州。
合衆国内のワイン生産の9割をカリフォルニア州が担っている。



ニューヨーク州のワイナリーは、どんなものがあるの?

現在、200軒以上ものワイナリーがひしめき合っているニューヨーク州。
大きく分けて3つの生産地がある。


1. フィンガーレイクス
マンハッタンから車で約5時間、カナダ国境手前に位置するフィンガーレイクス。
その名の通り、5本の指を思わせる細長い湖が南北に走るユニークな地形が特徴で、ニューヨーク州最多にして最大の生産量を誇る。
氷河時代に岩盤が削られて生まれたと言われる湖のほとりにはぶどう畑が広がっており、ここでニューヨーク・ワイン総生産の85%にあたる約1億7000万本のワインが生産されている。
緯度が高く、気温が極端に低くなることから甘みの強いリースリング、スパークリング、ピノ・ノワール、アイスワインなどがよく作られる。
ちなみに、フィンガーレイクスでワイン作りが本格化したのは19世紀後半頃と言われている。

2. ハドソンバレー
マンハッタンから北へ車で約1時間半、ハドソン河上流沿いには約20ほどのワイナリーが点在している。アメリカ最古のワイナリー“ブラザーフッド”もある。
1670年頃、この土地の風土がぶどう栽培に適していることを発見した移民が、ぶどう畑を始めたのがきっかけとか。気温を一定に保つハドソン河の流れと、なだらかな丘がワイン畑を作るのに適しているとして以降、ワイン作りが発展していったと言われている。
セイヴィル・ブラン、バコ・ノワール、シャルドネやカベルネ・フランなど主にフランス系アメリカぶどうの栽培が盛ん。
また、食文化の啓蒙活動も盛んな地域で、毎年食とワインの祭典などのイベントで盛り上がる。

3. ロングアイランド
マンハッタンから車で約2時間ほど、東西約150kmにも及ぶアメリカ本土最大の島・ロングアイランドは、州内第3位のワイン生産地。
海に隣接している土壌はフランスのボルドー地区に似ていると言われ、州内3つの中では急速にワイン産業が発展している生産地である。
島の北端部には約30ほどのワイナリーが集まっている。歴史ある文化と伝統がうまく融合した“ブティック・ワイナリー”と呼ばれるタイプのワイナリーが多くあるのもロングアイランドの特徴。
メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、赤のブレンドなどが多く作られている。