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NYワインの宝庫

ロングアイランド・ワイナリーデータ



小規模ワイナリーならではの "オンリーワン"

四方を海に囲まれ、ぶどうの生育に適した気候がフランスのボルドーに似ていることから、"ニューヨークのボルドー" のニックネームを持つロングアイランドのワイナリー。
ニューヨークの中でも、ワイン新興地帯として近年人気の高いワイナリーのひとつだ。

海に囲まれた土壌はミネラル分豊富で、ぶどうを育てるにうってつけ。
さらに最近では、化学薬品を使用しないバイオダイナミック製法(※)が取り入れられ、より質の高いワインが造られている。

※バイオダイナミック製法
農薬や化学肥料を使用しない有機栽培の一種で、ドイツの人智学者、ルドルフ・シュタイナーによって提唱された。
太陽や月、惑星と地球の位置関係が土壌や生命体の成分及び気象等に与える影響を重視し、種まき、苗植え、調合剤の準備や収穫などの時期を“天体の動き”にあわせて選択する農法。かつて農民達の間で迷信のごとく伝わってきた星の運行による農事暦の知恵が、シュナイターをはじめとする研究者たちによって体系づけられた。現在もなお世界各地でリサーチが進められており、今後の発展に期待が高まる農法のひとつ。

また、別名“ブティック・ワイナリー”として親しまれているロングアイランドワイナリー。
ブティックの名にふさわしい小規模なワイナリーで造られるワインは少量生産のものが多く、限定ワインとしてワイナリーでのみ販売されているものや、一般のお店には出回っていない稀少ワインも。
そんなオンリーワンに出合えるのは、小規模な“ブティック”ワイナリーならでは。プレゼントや日本へのお土産としても◎!



自分好みの“ワイン発掘”の旅を

1970年代に入って発展したロングアイランドワイナリーの歴史は、わずか40年ほど。
ニューヨークワイナリーの中でも成長が著しく、今後の発展が期待されているワイナリー新興エリアでもある。
ワイン造りそのものには伝統を求めながらも都市のモダンさをアピールするスタイルは、ニューヨークの街を思わせるよう。

また、NY産のワインが注目される理由のひとつには、「ローカル」から派生した「ドリンク・ローカル」のムーブメント(※)がある。
健康志向の強いニューヨーカーの間ではオーガニックやエコと深く結びつく地産地消の動きが著しく、ワインについても例外ではない。

※Eat Local, Drink Local
地元の食物、地元のお酒を飲もうという食のスタイル。消費者と生産者の距離が近いため、旬の食べ物を鮮度がよいうちに食べられることや地域経済の活性化に繋がるとして、近年さまざまなところで見直されている。

このようなニューヨーカーの「地元産のものを食べよう、飲もう」というトレンドが、NY産ワインの流通を後押ししているとも言える。
地場産業を応援しようとローカルのものを選ぶニューヨーカーも多い。
ザガットのランキングでトップを飾るレストラン『グラマシー・タバーン』はじめ、ニューヨーク市内の多くのレストランでNY産ワインを提供するところが急増中!

このように、ローカルに根付いた成長過程のワイナリーの中から新たなワインを探す楽しさがあるのも、ロングアイランドワイナリーの魅力のひとつといえる。



Must GO!なロングアイランド・ワイナリー一覧

ワイナリー訪問の醍醐味は何といっても、ワインのテイスティング。
ワインを熟知したスタッフの解説を聞きながら味わえることはもちろん、目の前に広がるぶどう畑や古い建物を改造したり…とワイナリーごとの個性あるティスティングエリアも魅力のひとつ。
季節によって、さまざまなイベントを開催しているワイナリーも多い。ワイナリー限定販売のワインも見逃せないポイント。
押さえておきたいロングアイランドのワイナリーをここで、一挙ご紹介!


予約について

基本的に、各ワイナリーのテイスティングルームは予約無しで入れます。
ただ、「6名以上は要予約」といった規定があるワイナリーが多く、週末や連休中は非常に混んでいて待たされたり入れなかったり、、という事もあります。
チャーターでお申込みされ、ご希望のワイナリーがある場合は、事前にご確認頂くことをお勧めいたします。
(※弊社でも確認は可能ですが、予約時にクレジットカード情報が必要になるケースが多い為、お客様から直接ご予約して頂くようお願いしております)

古き良きアメリカを感じられる

The Old Field/ザ・オールド・フィールド WEB


ロングアイランドの東端、サウスオールド村の海岸近くに位置する小さなワイナリー。
ロングアイランドで最も古い歴史を持つこのぶどう畑はかつて、先住民たちの農耕地帯であった。
1640年代にヨーロッパ開拓者たちが上陸するまでの約500年間は、ここでジャガイモが栽培されていたと言われている。

放し飼いにされたアヒルや鶏が駆け回る広々とした敷地、古い木造の納屋を改造したテイスティングルーム、かつてこの地で暮らしていた人々の調度品が展示されたギャラリー…と、目の前に広がるのは、まるで入植時代にタイムスリップしたかのようなクラシックな雰囲気。
ロングアイランドの多くに見られるモダンでカジュアルな他のワイナリーとは、一線を画す。

また、ここは今から約160年前、当時鎖国をしていた日本を開国に導いたマシュー・ペリーの実兄で米英戦争の英雄、オリバー・ペリーの子孫が営むワイナリーでもある。
1974年に、オリバー・ペリーの末裔である4代目のクリスさんが夫婦でぶどう造りを始めたのがはじまりだ。

フレンチ・オーク樽で2年間熟成させた2002年のヴィンテージ・メルロー「Perry」は極上のプレミアムワイン。
黒船のラベルを冠したこのメルローは、熟成させるほど味わいに深みが増す逸品だ。
古き良きアメリカを感じながら味わうメルローで、当時に思いを馳せるのもまたよし。

先住民から譲り受け、大切に耕されてきた土地は「ザ・オールド・フィールド」の名にふさわしく、多くの人に愛されるワイナリーとして、今もなお進化中。ペリー一族が残した伝統は今、この地でワインとなり、新たな歴史を刻んでいくだろう。

McCall/マッコール WEB

馬小屋を改装したテイスティングルームがとても良い雰囲気。このエリアでは最大のワイン畑を見渡せる野外のシーティングスペースもある。
ワインの評価も高く、NY州ベストワインに選ばれた2010年Reserve Pinot Noirや、Gramercy Tavernに卸されている2013年Marjorie's Merlotはぜひトライしたい逸品。

Bedell/べデル WEB ※6名以上は要予約

映画監督のマイケル・リンがオーナーとして知られる著名ワイナリー。
創業者のベデル氏はミスター・メルローとも言われ、定番商品の赤のブレンドワイン“Musee”はアメリカ東海岸で最も高い評価を得ている。
更に、オバマ大統領2期目の就任式で2009年メルローがふるまわれたことから”大統領御用達ワイン”として一気に知名度が上がった。

Pindar/ピンダー WEB

ロングアイランド最大面積&生産量を誇る大規模ワイナリー。
サスティナブルなワイナリーとしても知られており、空のボトルやコルクの再利用、ワイン製造時に発生する大量のぶどうの皮や種などの生ごみは、ぶどう畑にコンポストするなどのエコな取組みも。

Sparkling Pointe/スパークリング・ポイント WEB ※6名以上は要予約

スパークリングワイン専門のワイナリー。
テイスティングエリアは広々としてモダン。奥にはVIPルームもあり、週末は予約がいっぱいだそう。
軽食メニューも充実しているので、落ち着いて一休みするのも良い。

Macari/マカリ WEB

ブティック・ワイナリーの名にふさわしい雰囲気のワイナリー。
スタイリッシュなテイスティングエリアからは、広大なぶどう畑が見渡せる。
デザートワインとチョコレートティスティングもあり、ワインはそこまで…という人にもおすすめ。

Matebella/マテベラ WEB

家族経営の小ぢんまりしたワイナリー。駐車スペースも小さい為、大型バスでの来訪は不可。
有名レストランJean Georgesに卸していたロゼの評価が高い。

Lenz/レンズ WEB

半会員制のワイナリー。1978年の創業以来、自家製のぶどうから手作業で造られている。